ルイ・ヴィトン(LV)時計部門の指揮を執って間もないアルノー氏だが、すでに波紋を呼んでいる。

ジャン・アルノー氏は、ルイ・ヴィトンの時計部門でマーケティングおよび開発ディレクターを務めている。2021年からの短い任期のあいだに、彼は時計業界で大きな話題を呼び、業界をよりよい方向に導くために存在感を発揮すると同時に、決して過去を軽視していないことを証明した。

LV時計賞の設立や、ダニエル・ロートとジェラルド・ジェンタの両ブランドがラ・ファブリック・デュ・タン(ルイ・ヴィトン ウォッチが所有・運営するマニュファクチュール)を通じて復活するという最近の発表に、彼の手腕のほどを垣間見ることができるだろう。

A collection of 7 watches with a range of differently designed and colored dials and straps
それがアルノー氏の日常なのだ。そしてオフの日も時計のことを考え続けている。ルイ・ヴィトンスーパーコピー時計代引きまだ24歳だが、すでに本格的な時計コレクターであり、熟練した愛好家もうらやむような品々を所有する。

A watchmaker works diligently on hand-painting a watch dial
Wide exterior shot of a building with a sign to the right of it that reads “La Fabrique Du Temps Louis Vuitton”
ラ・ファブリック・デュ・タン ルイ・ヴィトン

Interior wide shot of a watchmaking studio with various watchmakers sitting at desks in an open floor plan office building
ルイ・ヴィトン ウォッチメイキングスタジオ

彼のコレクションは、LVの難解な旧作からアンティークのパテック、さらには特別なランゲまで、多岐にわたる。アルノーの収集哲学の核心に迫流この動画を、どうかご覧いただきたい。

さぁ、ジャン・アルノー氏とのTalking Wathesへようこそ。

ルイ・ヴィトン ワールドタイマー LV-I
The Louis Vuitton World Timer LV-I wristwatch on an ornately decorated background
ここにご紹介するのは、LVが初めて製造した量産モデルだ。アルノー氏が入社した時に手に入れたもので、数種類の複雑機構を備えたクォーツウォッチだ。彼が言うように、この時計はLVが時計を作るのをやめるきっかけになった時計だ(LVMHが存在する以前)。ムーブメントはIWC製で、今でもよく身につけている彼のコレクションの中核を担っている。

F.P.ジュルヌ オクタ リザーブ・ド・マルシェ(真鍮製ムーブメント プロトタイプ)
F.P. Journe watch with yellow dial on an ornate background
このジョルヌは見かけによらない。驚きは裏返したときにやってくる。この時計はプロトタイプで、3本しか存在しないことが判明している。アルノー氏は購入前にこの時計の真贋について不安を抱いていたが、フランソワ・ポール本人に時計を見せたところ、この時計が本物で特別なものであることがわかったそうだ。

ヴィンテージのパテック フィリップ Ref.10
このパテックはアルノー氏にとって非常に重要なものだ。1920年代のもので、この仕様でダイヤルにパテックの刻印があるのは私たちが知る限りではこの時計だけだ。HODINKEEでは多くのパテックを見ているが、これほど古いパテックを手に入れることは、まずない。

パテック フィリップ パーペチュアルカレンダー・クロノグラフ Ref.3970P 第2世代
これはアルノー氏にとって、“コロナ禍の掘り出し物”と呼ぶにふさわしいものだった。彼はある特定の仕様のRef.3970を探し求め、オンライン上の底なし沼の奥深くまで入っていった。この時計は特別な個体(そしてプラチナ製)だが、狩りのスリル、追跡のスリル、そしてアルノー氏が持つ真の収集本能を表している。

A.ランゲ&ゾーネ サクソニア フラッハ Ref.205.086
このランゲはアルノー氏がブランドを発見するきっかけとなったモデルだ。彼はこの時計を最も“風変わりな”ランゲと呼んでいる。また、この時計がカクテルウォッチであることを周囲が説得しても、彼はこれを日常使いできる時計だと考えている。

クレヨン エニウェア Only Watchモデル

もちろん、お待ちかねのOnly Watchのモデルも紹介しよう。このクレヨンのエニウェアは日の入りと日の出の時刻を表示する。モネの絵にインスパイアされたダイヤル(ただしクレヨンはどの絵かは明言していない)は、世界にひとつしかない超スペシャル作品のひとつだ。

ルイ・ヴィトン エスカル ワールドタイム ミニッツリピーター カスタム仕様

そして今回もまたひねりを加えたユニークピースを取り上げたい。ラ・ファブリック・デュ・タン(La Fabrique du Temps)のエンリコ・バルバジーニ(Enrico Barbasini)氏は、アルノー氏のためにこのLVワールドタイムの別仕様を作った。この時計の通常モデルは手描きだが、この時計はジュネーブ様式のエナメルで、オーナーのためにいくつかのムーブメントのアップデートが施されている。

パテック フィリップ “T2” モジュール式計時システム

最後にもっと大きなものをお届けしよう。パテックのT2モジュール式計時システムだ。アルノー氏の腕には似合わないが、パテックがクォーツ式計時装置に本格的に取り組んだことを象徴するモデルである。この時計はモジュール式で、ドイツの原子力発電所で数十年使用されていたものだ。近い将来、アルノー氏のオフィスや自宅に飾られることになるだろう。置き場所があればどこでも。