まさかのロレックス デイトナに「ル・マン」オマージュモデルが登場!セラクロムベゼル上の「100」がレッドに、カウンターは12時間ではなく24時間に


一時「ル・マン」を名乗っていたこと、今回ル・マンとIMSAが乗り入れたこともあり、けしてル・マンとは無関係ではない
さて、今年のル・マン24時間レースは「開催100周年」ということもあってこれまでにないほどの盛り上がりを見せており、しかしもうひとつ話題となっているのが「ハイパーカークラス」の新設です。https://www.aimaye.com/brand-copy-IP-1.html

このハイパーカークラスの新設に際し、フェラーリが50年ぶりにル・マンへと復帰し、ポルシェやキャデラックもサルト・サーキットへと戻ってきたわけですが、とにかく話題に事欠かないのが2023年のル・マン24時間レースというわけですね。
ロレックスがル・マン24時間のために特別なコスモグラフ デイトナをリリース
そして今回、なんとロレックスがル・マン24時間レースの100周年を記念して特別なコスモグラフ・デイトナを発表(価格は未発表)。

文字盤やネーミングには「ル・マン(Le Mans)」の文字は見当たらないものの、公式サイトには「ル・マン24時間レースの100周年を記念して」という文字が見えるので、ル・マン24時間レースの開催元であるACOとはなんらかの契約を交わしているのかもしれません。

ベースとなるのは18Kホワイトゴールドケースで、しかしいくつかベースモデルとの相違があり、まず1つ目は「ベゼル」。

ケースと同じホワイトゴールドではなく、セラクロム(セラミック)ベゼルを採用しており、タキメーターの「100」文字がレッド仕上げとなっています。
用意されるダイヤルは「ブラックをベースにホワイトのカウンター(パンダダイヤル)」という仕様のみで、これもまたベースモデルとは異なる部分です(ベースモデルにもブラックダイヤルが存在するが、シルバーのカウンターのみである)。※もちろんこの組み合わせはポール・ニューマンが愛用していたモデルをイメージしたもの

ちなみに文字盤はラッカー仕上げではなく、サンレイ仕上げを持つようですね。

そして最後にして最大の違いはクロノグラフの積算計が「12時間ではなく24時間」ということで、これはもちろんル・マン24時間レースを意識したもの(つまり外観のみではなく機能も異なる)。

ケースバックはホワイトゴールドモデルならではのスケルトン、そして採用されるムーブメントはキャリバー4132。
そこへクロナジー脱進機、パラフレックス・ショックアブソーバー、ロレックスのコート・ド・ジュネーブ装飾が施されたブリッジが組み込まれ、18Kイエローゴールド製のカットアウトローターには最適化されたボールベアリングが装着されています。

もちろん他のロレックス コスモグラフ デイトナ同様に高精度クロノメーター認定も取得済み。

まさかロレックスがル・マンに関連したモデルを発売するとは
なお、今回ロレックスがこのル・マン仕様のスペシャルモデルを発表したことには非常に驚いていて、というのもデイトナはその名のとおり「デイトナ24時間レース」と縁が深いから。

デイトナ誕生の歴史を紐解いてみると、デイトナは「コスモグラフ」という名称からしてもわかるとおり、当初は宇宙計画用の腕時計として企画されています。

1962年、NASAはアポロ11号に搭乗する宇宙飛行士向けの腕時計としてオメガ、ロレックス、ブローバ等をテストしていますが、ここでロレックスはオメガに破れてしまい、最終的に宇宙飛行士の腕に巻かれることとなったのはご存知「オメガ・スピードマスター」。

このときテストを受けたロレックスが「コスモグラフ(Ref. 6239)」であったわけですが、ロレックスはこの腕時計のために相当な開発費用を投じており、しかし実際には宇宙計画に採用されず、これをプロモーションに活用できなくなったことからロレックスが目をつけたのが「デイトナ24時間レース」。

かくして1964年、このデイトナ24時間レースの冠スポンサーに就任するとともに名称を「コスモグラフ デイトナ」に変更しているわけですね(これ以降、デイトナ24時間レースのの優勝者にはロレックス・デイトナが贈られることとなるが、この際に「コスモグラフ」の名を残したのはちょっと意外ではある)。

その後デイトナは「走り続けるために生まれたウォッチ」というキャッチコピーとともにモータースポーツとの関連性を深めることになりますが、一時「ル・マン」を名乗っていたことがあるとはいえど、デイトナ24時間レース(現在はロレックス24というのが正式名称)とのつながりがあまりに深いだけに、やはり「ル・マン24時間レースを意識したモデルを発表」というのは「まさか」という感じ。

ただ、よくよく考えると、今年のル・マン24時間レースからIMSAとの乗り入れが始まっており、実際に今年のル・マンではLMDh(ル・マン・デイトナ・ハイパーカー)クラスが創立されており、つまりデイトナとル・マンが手を取り合ったことを考慮すると、今回のロレックス・デイトナの「ル・マン仕様」はさほど不思議ではないのかもしれませんね(加えて、ロレックスはル・マン24時間レースのオフィシャルパートナーでもある)。※ル・マン24時間、デイトナ24時間、スパ・フランコルシャン24時間は「世界三大耐久レース」と呼ばれており、今回のデイトナはそのうちの2つとの関連性を持つということになる。

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