タグ・ホイヤー 最近推してる モナコ スプリットセコンド クロノグラフに新作が登場。

タグ・ホイヤーから2025年の新作情報です。

(赤いのがCBW2190.FC8356、青いのがCBW2182.FC8339)

セラミック製は1900万円、チタン製は1600万円台でした。

で、新作 CBW2185.FC8350 モナコ スプリットセコンド クロノグラフ。

タグホイヤースーパーコピー 代引き専門店カーボンっぽい柄が特徴のテクスチャーのあるTHチタン 41mmケース、お値段なんと20,8452,000円。

目が飛び出そう。

30m防水、搭載ムーブメントはキャリバーTH81-00。

この自動巻スプリットセコンド クロノグラフ ムーブメントは65時間のパワーリザーブ。

総重量85グラムと言う驚異的な軽さがポイントですね。

RATTRAPANTE(ラトラパンテ)はスプリットセコンドクロノグラフの意です。

CBW2185.FC8350

タグ・ホイヤー モナコ
スプリットセコンド クロノグラフ

自動巻, 41 mm
CBW2185.FC8350
すべてのディテールに卓越性を魅せるタグ・ホイヤー モナコ スプリットセコンド クロノグラフ。モーターレーシングの精度とスピードにインスピレーションを得た、イノベーションと伝統的なクラフツマンシップの融合です。テクスチャーのあるTHチタン製ケースを備え、スイスのブランドであるタグ・ホイヤーの革新的DNAを体現しています。

動きの中の精度
スプリットセコンド クロノグラフ機能は、同時に進行する2つの異なる計時を正確に行うことを可能にします。ブラックオパーリンのカウンターにライムカラーのアクセントが添えられた針がコントラストを成し、ウォッチのダイナミックなデザインと、ハイスピードでも読み取りやすい完璧な視認性を強調しています。

イノベーションの新時代
タグ・ホイヤー ラボで開発された自社製素材、テクスチャーのあるTHチタンを使って作られたウォッチは、他にはないパターンを湛え、1つ1つが唯一無二に仕上がっています。重さわずか85gの超軽量でありながら、堅牢な作りのこのタイムピースのサファイアダイヤルとケースバックからは、複雑なキャリバー TH81-00の姿を眺めることができます。

レースにインスパイアされたクラフツマンシップ
ローター上のモーターレーシングに着想を得たミニチュアペイントや、ブリッジのチェッカーフラッグパターンなど、手仕上げで施されたディテールが、ハイエンドな時計製造へのブランドの情熱を感じさせます。テキスタイルパターンのブラック カーフスキンストラップが、卓越したウォッチにラグジュアリーなタッチを添えています。

キャリバー TH81-00
ムーブメント 自動巻
パワーリザーブ(時間)65
振動数 36000 (5Hz)
機能 時, 分, 秒

ケースサイズ 41 mm
厚み 15.2 mm
ラグの間のサイズ 22.5 mm
防水性 30 m
素材 サンドブラスト加工
ベゼル 固定式ベゼル サファイア
リューズ チタングレード5
ケースバック サファイア

ブレスレット/ストラップの素材 カーフレザー
カラー ブラック
バックル ピンバックル – チタングレード5

ダイヤルカラー 透明
インデックス アプライド

いかがでしょうか。

「【2025年新作】タグ・ホイヤー CBW2185.FC8350 モナコ スプリットセコンド クロノグラフ 41mm」でした。

ちょっと庶民には手の届かない高額なモデルです。

コンセプトモデル的な感じですので、この技術力を見て凄いな~って思っていれば良いのかも知れません。

ただ手に取って見るチャンスはあまり無さそうなので、誰に向けて作っているのか気になりますね。

それではまた!

デザインにうるさいライターが奇跡の1本と評するパテック フィリップ Ref.5170J

パテック フィリップの男性向け腕時計としては初めて自社設計の手巻きクロノグラフが搭載された「Ref.5170J」だ。

モノ軸で選んだ結果たどり着いた時計
中学生の頃に機械式時計に興味を持ち、イチ時計ファンとして長い年月を過ごすうち、いつの間にか時計業界に足を踏み入れ、ついには時計の設計にまで手を出し始めた筆者だが、時計選びは常にモノが主軸だ。

広告分野の仕事が長かったこともあり、正直ブランディングやストーリーには関心がない。そんな確かめようのない不確実な価値より、自分自身の求めるデザインや仕上げ、堅牢性、操作感触が得られるかどうかの方が重要というのが基本指針だ。そのため、いわゆる王道人気時計からは少し外れたモデルを選ぶことも多くなる。今回紹介するパテックフィリップスーパーコピー代引き 優良サイトの「Ref.5170J」もまた、一般的な認知度は低いモデルだろう。

パテック フィリップ Ref.5170J

パテック フィリップ「Ref.5170J」
手巻き(Cal.CH29-535 PS)。33石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約65時間。18KYGケース。3気圧防水。

パテック フィリップ初の自社設計手巻クロノグラフ搭載腕時計
2010年に発表された本作は、パテック フィリップがそれまで手巻きクロノグラフに用いてきたレマニアCal.2310ベースのCal.CH27-70ではなく、自社設計のCal.CH29-535 PSを男性向けとして初めて搭載した記念碑的なモデルだ。そのため、ケース形状やプッシャー形状、文字盤上のインデックスや針の形状・配色などデザイン要素の多くが、1934年に発表された同社の伝説的な2カウンタークロノグラフモデル「Ref.130」から引用されている。

発表当時の筆者にこのような高級モデル(定価900万円以上)を購入できるほどの資金力はなく、ただ指を咥えて見ているしかなかったため、手に入れたのは2022年。もちろん中古品だ。

パテック フィリップ Ref.5170J

最外周のタキメーターはパルスメーターに置き換えられているものの、文字盤や針のデザイン要素は基本的にRef.130のローマ数字&ロングバーインデックス文字盤から引き継がれている。欲を言うなら、パルスメーター上の数字を30年代風の書体にしてもらいたかった。
本作を探そうと考えたきっかけは、それまで使っていた同社の薄型3針モデル「カラトラバ Ref.3796SJ」(日本市場限定のシースルーバック)と、オメガの手巻きクロノグラフモデル「スピードマスター ムーンウォッチ 321」を1本にまとめたような時計が欲しくなったから。つまり、ドレスウォッチと手巻きクロノグラフを融合させた時計だ。

ツーカウンタークロノグラフのRef.5170Jはドレスウォッチたりうるか?
時計愛好家の世界でドレスウォッチの定義の話になると
・小径薄型の貴金属ケース
・2針あるいはスモールセコンド3針
・ホワイトあるいはシルバーの文字盤

というような条件が設定されがちだが、筆者の基準は少し違う。

当然、シャツの袖口に収めるための物理的なサイズ制約は必要だ。しかし、本質はもっと設計者の精神性と結びついており、根源的には「着用者の腕にGフォース(加速度)を発生させない所作を強要する時計」こそ、真の意味でのドレスウォッチだと考えている。

言い換えるなら、外部からの衝撃や急激なストップ&ゴーに適応できないほど繊細に詰められた時計だ。針数や文字盤カラーなどは些末な問題であり、この精神性が感じられない時計は、どんなにケースや文字盤がクラシカルにまとめあげられていても、個人的にはドレスウォッチとして認めていない。

パテック フィリップ Ref.5170J

Cal.ETA7750搭載スポーツウォッチの時針、分針、クロノグラフ秒針のクローズアップ。文字盤-時針間、分針-クロノグラフ秒針間のクリアランスが非常に広く確保されているのが分かる。
そもそも筆者は、昨今の高級時計市場においてこれほどまでにフリースプラングテンプが普及した要因を、「等時性の高さ」よりも「耐衝撃性の高さ」が喜ばれた結果ではないかと考えている。電子制御の腕時計があふれる現代では、一般ユーザーの大多数が機械式時計の構造を熟知しておらず、腕を振り回したり手を叩いたりといった日常動作によるGフォースが、緩急針式時計のヒゲ絡みリスクを増大させてしまうからだ。

またそのような条件下では、針のたわみによって針同士や針と文字盤の接触リスクも懸念されるため、近年の時計は針を薄く成形し、それぞれのクリアランスを広く取る方向に変化している。同時に1970年代以降、風防の主流がボックス型プラスティックから平面型サファイアクリスタルに移行し、増大した針高をベゼル外に逃がすことができなくなった結果、現代時計の多くが幅広な見返しを備えるに至ったのである。

パテック フィリップ Ref.5170J

5170Jの時針、分針、クロノグラフ秒針のクローズアップ。文字盤-時針間と分針-クロノグラフ秒針間は針2本分、時針-分針間は針1本分しかクリアランスが確保されていない。
対してRef.5170Jは、スモールセコンドと30分積算計のエリアを深く彫り込み、それぞれの針を沈み込ませることで、文字盤から時針までのクリアランスを針2本分まで短縮。さらに針間はもちろん、クロノグラフ秒針からサファイア風防までのクリアランスも限界まで詰めることで、クロノグラフ時計でありながら一般的な3針時計よりも狭い見返しを実現している。

『クロノス日本版』の読者をはじめとした有識者であれば、このような時計を身に着けて腕を振り回そうなどと考えることはまずないだろう。筆者自身も本作を着用している日は自然と動きが静かになり、強い拍手や大振りな動作は控えてしまう。これこそが「着用者の腕にGフォースを発生させない所作を強要する時計」なのである。

見返しが限界まで詰められた結果、風防を含めたケース厚も9mm(実測値)という薄さを実現している。アームホールの狭めなシャツの袖口にも難なく収まる本作は、スモーキングジャケットなどのパーティールックとも相性が良く、筆者にとってはまごうことなきドレスウォッチなのだ。

パテック フィリップ Ref.5170J

晴天の屋外で撮影した着用ショット。クロノグラフ搭載モデルとは思えない狭さの見返し幅に抑えられているのが分かる。

並外れた操作感触と、現代的な軸間距離をそなえたムーブメント
もうひとつの選定条件である「スピードマスター ムーンウォッチ 321」要素は、クロノグラフの仕様面にある。本作が搭載するCal.CH29-535 PSは、キャリングアーム式の水平クラッチやコラムホイール、インダイレクトリセット機構といったレマニアCal.2310の大枠の仕様を引き継ぎながら、カム式の瞬時運針式30分積算計や多数の微調整機構など、独自の優位性をそなえた完全自社設計の手巻きクロノグラフムーブメントだ。

受けはもちろん、各種レバーや板バネの根本まで面取りされた繊細な仕上げはそれだけでも見応え十分だが、実際にプッシャーを押し込んだ際の感触は、マニア陣がそろって感嘆の声を上げてしまうほどの滑らかさである。とりわけリセットプッシャーの軽やかさは比肩するムーブメントが見当たらない。ドレスパッケージの本作に関しては、誤作動のリスクなどまるで考えていないのだろう。

パテック フィリップ Ref.5170J

シースルーのスクリューバックをそなえたRef.5170Jの背面。Cal.CH29-535 PSは仕上げの繊細さに注目が集まりがちだが、コラムホイール上の偏心シャポーによりキャリングアームとコラムホイールの噛み合わせすらも調整可能な構造など、高級機ならではの凝った設計も見どころだ。
また、そのサイジングにも新設計ムーブメントならではの優位性が光る。1942年に発表されたレマニアCal.2310は、手巻きクロノグラフの分野において世界で最も成功をおさめた傑作ムーブメントだ。しかし、直径27mmというサイズは現在主流の大型時計には適合させにくく、インダイアルが中央に集中した文字盤レイアウトを多発させる要因ともなっていた。

対してCal.CH29-535 PSは直径を29.6mmまで拡大し、厚さを5.35mm(Cal.2310は6.74mm)に抑さえた大径薄型設計のため軸間距離も広い。このサイジングこそが、本作の盤面を広く活用したクラシックな文字盤レイアウトや、ドレスウォッチとしても活用可能な薄型ケースの実現に寄与しているのだ。

パテック フィリップ Ref.5170J

軸間距離が広いためケース径39.4mmながらインダイアルが中央に寄らず、余裕を持たせたレイアウトが特徴だ。

パテック フィリップがオタクに捧げる時計?
このようにふたつの観点から選定したRef.5170Jだが、当初の目的通り「クロノグラフを搭載したドレスウォッチ」としてパーティーシーンで大活躍してくれている。飽き性な筆者が購入から2年経過した今も手元に置いているのだから、潜在的な好みにもハマっているのだろう。くわえて、本作の後継機であるRef.5172はケース径が1.6mm拡大され、文字盤もミリタリーテイストに変化してしまったため、もはや乗り換える対象も見当たらないのが実情だ。

パテック フィリップ Ref.5170J

2000年代半ばから大多数のムーブメントをスピロマックス(シリコン製ヒゲゼンマイ)化してしまったパテック フィリップが、2024年現在もまだブレゲヒゲを採用し続けるCal.CH29-535 PSは、同社が時計オタクのために残してくれた意地とプライドのムーブメントだと解釈している。そのうえ極限まで古典的なデザインの外装に包まれた本作は、もはや奇跡の1本だろう。

パテック フィリップというブランドはどうしても時計業界において神格化されがちな存在だが、所有する資格だの分不相応だのと堅苦しく考えずに、純粋に「オタクの欲求を満たしてくれる時計」として、これからもRef.5170Jを楽しんでいきたいと思う。

イエマ渾身の復刻モデル「ミーングラフ スーパー」は、

そらぽん氏はヴィンテージウォッチを中心とした時計コレクターである。特に、イエマが製造してきた「ミーングラフ」に一家言持っており、今も複数本を所有している。2024年、そのイエマがアニメ『ルパン三世』でも登場したクロノグラフウォッチ「ミーングラフ スーパー」を復刻。そこで『クロノス日本版』編集部は、「日本で最もミーングラフを知り尽くす男」と言うべきそらぽん氏に、この復刻モデルの着用レビューを依頼した。豊富な知識とミーングラフ愛にあふれた独自の視点から、彼がこのモデルを丁寧にひもといていく。

ルパン三世も愛した、イエマ「ミーングラフ スーパー」の復刻モデルを着用レビュー
1970年代にイエマが販売したクロノグラフウォッチ「ミーングラフ スーパー」が、リシャールミル スーパーコピー代引き 優良サイトついに自動巻きの機械式ムーブメントを搭載した腕時計として復刻された。本作はアニメ『ルパン三世』ファーストシリーズの、第1話でルパン三世が手首に巻いていた腕時計として、日本のルパン三世ファンには非常に知られたモデルである。この復刻版の販売に先立って、実機を借りることができたので、僭越ながら見たまま触ったままの感想について皆様に共有させていただく。

結論から言ってしまえば、ポップな1970年代らしいデザインが刺激的で、中身も信頼できるムーブメントを積んでおり、10気圧防水と実用性は十分。ルパン三世のファンの方はもちろんであるが、そうでない方々、特に手頃な価格で人と被らず、濃密なストーリーを秘めた確かなブランド・モデルをお求めの方に、ぜひ検討してほしい1本であると言える。

なぜそう思ったのか、ぜひこのまま読み進めていっていただきたい。少々長くなってしまったが、他のどのレビューよりもこのモデルをディープに掘り下げているため、きっと納得してもらえると信じている。

イエマ ミーングラフ
イエマ「ミーングラフ スーパー ジャパンリミテッドエディション」Ref.YMEAN24JP-AA33LS
自動巻き(Cal.ETA7753)。2万8800振動/時。パワーリザーブ約48時間。SSケース(直径39mm、厚さ16mm)。100m防水。日本限定500本。39万6000円(税込み)。

『ルパン三世』を知っているか
さて、時計のレビューの前に、本作を理解するにあたって切っても切り離せない重要なファクター、『ルパン三世』について、まずは少しばかりお付き合い願いたい。

モンキー・パンチ原作の国民的アニメである『ルパン三世』は、2024年現在まで大きく分けて6期のアニメ放映がなされているが、最重要と位置付けられるものは、最も原作に近く冒険的であったファーストシリーズ、そしてよりコミカルにアレンジされ、ルパン、次元大介、石川五ェ門、峰不二子のレギュラーメンバーが固定され現代まで続く『ルパン三世』のイメージを決定付けたセカンドシリーズであろう。この頃は宮崎駿が制作に参画していた回もあり、『ルパン三世 カリオストロの城』や『天空の城ラピュタ』などの映画と共通のモチーフを見つけることができる。

ファーストシリーズではルパンは緑色のジャケット、セカンドシリーズでは赤のジャケットを着ていたことをご記憶の方もいるだろう。

ファーストシリーズの記念すべき第1話『ルパン三世 ルパンは燃えているか・・・・?!』が放送されたのが1971年10月24日。ルパン帝国の敵対組織であるスコーピオンがルパンを消すため、巨費を投じて建設した東洋一のレース場、飛騨スピードウェイが舞台であった。スコーピオンのボスはここで開催する偽レース「飛騨グランプリ」にルパンを招き、数々の罠を仕掛け、始末しようと画策する。ルパンは「フェラーリ(劇中ではフェラリーと発音)312B」で参戦するが、そんなルパンを捕まえるべく参戦した銭形警部が、「ロータス72」を駆ってぴったりルパンを追うのであった。

ルパンはレース中、スコーピオンの本部を殲滅し捕らわれた不二子を救うべく、銭形に気付かれないよう完璧なタイミングで、ルパンと同じレーサースーツで同じ車に乗った次元大介と入れ替わり、しばらく次元がルパンの身代わりとなってレースを走る。この時に次元と入れ替わるためのタイミングを合わせる必要があり、次元はゼニスの「エル・プリメロ」、そしてルパン三世は今回レビューする時計のオリジナルであるイエマ「ミーングラフ スーパー」のクロノグラフを使って時間を計測し、絶妙なタイミングで車ごと入れ替わったのであった。

まさにこの瞬間が、ルパンの時計が明確に表現された、記念すべき瞬間だったのだ。

なお、この回はTMSアニメの公式Youtubeチャンネルから無料で視聴が可能であるため、ぜひご覧いただきたい。ミーングラフ スーパーが登場するのは、10:50秒あたりである。

ルパン三世の時計が特定された経緯
劇中に登場する車は、すべてモデルが存在する。上記2種の他にも、スコーピオン構成員が乗る「ブラバムBT34」、ボスが乗る「メルセデス・ベンツW108」、次元が潜んでいた「トラック MAN F7」、等々。

50万円以下の予算で購入可能なドレスウォッチを紹介する。

手頃な価格帯で楽しむ、気品あふれるドレスウォッチ
ビジネスシーンやフォーマルシーンで活躍するドレスウォッチ。スーパーコピー代引きその定義は明確でないものの、シンプルなダイアルや薄型のケースなど、ミニマルなデザインを有するモデルを指すことが多い。さらに狭義となると、2針であることや貴金属製ケースを採用していることが求められ、特にハイエンドなブランドでは、ドレスウォッチがブランドの顔となっている場合も珍しくはない。ドレスウォッチは、シンプルゆえにブランドの哲学が如実に表れるジャンルでもあるのだ。

とはいえ、比較的手頃な価格帯で楽しむことができるドレスウォッチも少なくない。かつてのドレスウォッチは繊細で取り扱いに注意の必要なものが多かったが、昨今の時計製造技術の進歩によって、普段使いにも申し分ない実用性を備えたドレスウォッチが普及してきた。今回は、数あるドレスウォッチの中から、50万円以下の予算で購入可能なモデルを5つ紹介する。

ロンジン「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.843.4.73.2

ロンジン「ロンジン マスターコレクション」Ref.L2.843.4.93.2
控えめな価格でありながら、掘り込んだアラビア数字インデックスやサンドブラスト仕上げのシルバーダイアルなど、凝った意匠を多く取り入れたモデル。実用性に優れたムーブメントによって、日常使いにも適している。自動巻き(Cal.L893)。26石。2万5200振動/時。パワーリザーブ約72時間。SSケース(直径38.5mm、厚さ10.2mm)。3気圧防水。37万8400円(税込み)。(問)ロンジン Tel.03-6254-7350
クラシカルなデザインが魅力の正統派ドレスウォッチ。「ロンジン マスターコレクション」にはいくつかのバリエーションが存在するが、今回紹介するモデルはスモールセコンドを搭載し、優雅なアラビア数字インデックスを配したモデルだ。このインデックスは最新のCNCマシンによって彫り込まれ、シャープな仕上がりを見せる。12時位置に配された筆記体のブランドロゴ、ふっくらとしたリーフ型のブルースティール針など、シンプルなダイアルながら、見どころは多岐にわたる。

直径38.5mmのケースは、短めのラグを組み合わせることでコンパクトに仕上がっている。厚みを抑えていることに加え、全面をポリッシュ仕上げで統一することで、ドレッシーな印象だ。ケースバックからは、ロンジン専用に開発された機械式自動巻きムーブメント、Cal.L893を鑑賞することができる。このムーブメントは、耐磁性に優れるシリコン製ヒゲゼンマイを採用し、約72時間のロングパワーリザーブを備えている。

ノモス グラスヒュッテ「タンジェント」Ref.139
ノモス グラスヒュッテ タンジェント
ノモス グラスヒュッテ「タンジェント」Ref.139
ミニマルなデザインのダイアルに薄型ケースを組み合わせた、ドイツ製ドレスウォッチ。手巻きムーブメントは、主ゼンマイを巻き上げる楽しみも味わうことができる。自動巻き(Cal.アルファ)。17石。2万1600振動/時。パワーリザーブ約43時間。SSケース(直径35mm、厚さ6.6mm)。3気圧防水。37万1800円(税込み)。(問)大沢商会 Tel.03-3527-2682
バウハウスの理念を受け継いだ、ミニマルなデザインのドレスウォッチを多く手掛けるノモス。その代表的なシリーズが、「タンジェント」だ。亜鉛めっきによる白銀仕上げのダイアルには、バーインデックスとアラビア数字インデックスが並び、ブルースティールの時分針とともに、簡潔に時刻を示す。6時位置には、スモールセコンドが静かに時を刻む。

本作のケースサイズは直径35mm。そのほか、33mmや38mmケースのモデルもラインナップしており、手首のサイズや好みに合わせて選択することが可能だ。シリンダー型のミドルケースからは細身のラグが伸び、ホーウィン社のシェルコードバンを用いたストラップへとつながっている。

ドレスウォッチらしいケースの薄さも本作の特徴だ。この薄さを実現しているのは、内部に搭載された手巻きムーブメントのCal.アルファ。シースルーバックからは、受けに施されたストライプ装飾やブルーのスクリュー、振動するテンプや巻き上げる度にカチカチと動くコハゼを鑑賞することができる。

シチズン「エコ・ドライブ ワン」AQ5012-14A

シチズン「エコ・ドライブ ワン」Ref.AQ5012-14A
薄くエレガントな、往年のドレスウォッチらしさを体現した光発電クォーツムーブメント搭載モデル。ダイアルの素材には和紙が用いられ、繊細な表情の変化を楽しむことができる。光発電クォーツ。SSケース(直径36.6mm、厚さ4.5mm)。日常生活用防水。35万2000円(税込み)。(問)シチズンお客様時計相談室 Tel.0120-78-4807
厚さわずか1mmの光発電エコ・ドライブムーブメントを搭載した、「エコ・ドライブ ワン」。本作は、その中でも特に華やかな、パーティシーンにもふさわしいモデルだ。6時位置にスモールセコンドを配したクラシカルなレイアウトのダイアルは、日本の伝統工芸「土佐和紙典具帖紙(とさわしてんぐじょうし)」を用いたもの。光の当たり具合によって表情を変える様子を楽しむことができる。

厚さ4.5mmのステンレススティールケースには、独自の表面処理であるデュラテクトピンクを施すことで耐傷性が高められている。シャツの袖口に収まるサイズ感は、往年のドレスウォッチにも通じる。さらに、手首に沿うようにケースバックをわずかにカーブさせ、装着感を向上させるなど、徹底したユーザーフレンドリーなデザインが盛り込まれていること魅力だ。

ストラップはフォーマルシーンにもふさわしいワニ革製。プッシュボタンによって開閉する三つ折れ式のフォールディングバックルが装着されており、簡単に腕への着け外しをすることができる。

ユンハンス「フォームA」Ref.027 4730 00
フォーム A
ユンハンス「フォーム A」Ref.027 4730 00
判読性に優れた明解なダイアルを採用した、シンプルなドレスウォッチ。「フォームA」には、バーインデックスのモデルやブルーダイアルのモデルもラインナップされている。自動巻き(Cal.J800.2)。SSケース(直径39.3mm)。50m防水。18万8100円(税込み)。(問)ユーロパッション Tel.03-5295-0411
1861年にドイツ・シュランベルクで創業した時計ブランド、ユンハンス。同社が展開する「フォームA」は、機械式自動巻きムーブメントを搭載したシンプルな3針ウォッチだ。フォームコレクションには、クォーツ式クロノグラフムーブメントを搭載した「フォームC」や、電波受信機能を備えた「フォーム メガ」などのラインナップが存在する。

フォームAのRef.027 4730 00は、シンプルなデザインが魅力のモデルだ。ホワイトのダイアルには読み取りやすいフォントのアラビア数字インデックスが並び、3時位置には日常使いで便利な日付表示が配されている。バータイプの時分針にはスーパールミノバが塗布され、暗所でもおおよその時間を読み取ることが可能だ。

ケースはステンレススティール製。風防には優れた硬度を誇るサファイアクリスタルを採用し、ケースバックには着色ミネラルクリスタルが取り付けられている。

ステッチの無いカーフレザーストラップを組み合わせ、ミニマルなデザインを強調している。

チューダー「1926」Ref.M91450-0006

チュードル時計コピー 代引き「1926」Ref.M91450-0006
ブランドが創設された1926年に由来するコレクションが、「1926」だ。クラシカルなデザインながら、幅広いシーンでも安心して使える高い実用性を備えている。自動巻き(Cal.T601)。25石。2万8800振動/時。パワーリザーブ約38時間。SSケース(直径36mm、厚さ9.2mm)。100m防水。28万1600円(税込み)。(問)日本ロレックス / チューダー Tel.0120-929-570
ブランド創設年をその名に関する「1926」。「ブラックベイ」をはじめとするスポーツウォッチを多く手掛けるチューダーにおける、貴重なドレスウォッチコレクションだ。エンボス加工によるハニカムパターンのシルバーダイアルに、ゴールドカラーのインデックスと針を組み合わせ、華やかに仕上げている。3時位置には日付表示を配し、実用性も確保されている。

ケース直径36mm、厚さ9.2mmという小径薄型のケースは、ドレスウォッチとしては珍しく、ねじ込み式リュウズによる100mもの防水性を備えている。実用時計を作り慣れたチューダーらしい、普段使いしやすいスペックが魅力だ。ムーブメントは、汎用機をベースとしたCal.T601を搭載する。ストラップは、フォールディングバックルを装着したブラウンのレザー製。

1926は、ケースサイズやダイアルカラー、ベルトの仕様など、豊富なバリエーションがそろっていることも魅力のひとつだ。好みに合わせた1本を選ぶことができるほか、ペアウォッチとしてパートナーとおそろいにすることもできる。

オメガからリリースされた、「シーマスター アクアテラ」のターコイズカラー文字盤。

オメガの最新「シーマスター アクアテラ」はターコイズカラーを使った文字盤
2025年1月、オメガの「シーマスター アクアテラ」に、新しいモデルが加わった。文字盤が、ターコイズカラーからブラックへとグラデーションする、独創的な新作である。

直径41mmケースと直径38mmケースの2種類が展開されており、今回後者の、38mm径のモデルを着用することができたので、本記事でレビューしていく。

オメガ シーマスター アクアテラ
オメガ「シーマスター アクアテラ 150m シェード」Ref.220.10.38.20.03.005
自動巻き(Cal.8800)。2万5200振動/時。パワーリザーブ約55時間。SSケース(直径38mm、厚さ12.3mm)。150m防水。102万3000円(税込み)。

“サマーブルー”に続くグラデーション文字盤の快作!
近年の時計業界では、外装技術の進化が著しい。特に分かりやすいのが、オメガスーパーコピー代引き文字盤の“色”だ。ブラックやホワイト、ブルーといった単色のみならず、中間色やグラデーションカラーを採用したり、繊細な装飾にこういったさまざまなカラーを与えたりと、色を使った表現によって、各社は文字通り「多彩」な文字盤を打ち出している。

同一コレクションの中で多数のバリエーションを展開することで、幅広いユーザーにリーチしてきたオメガであればこそ、この昨今の「文字盤競争」においても、他社から頭ひとつ抜きんでているのはうなずける。先日、オメガのレディースウォッチについての記事を公開しており(オメガの人気レディースモデルから、広報担当者がおすすめを厳選。時計女子に買ってほしい1本はこれだ!)、この記事の中でも言及しているが、広報担当者から「オメガは、例えば同じ青であっても、トーンが同じではないから文字盤色の呼び名を変える」と聞いたことが、とても強く印象に残った。

そんなオメガが打ち出したターコイズカラー文字盤が、悪かろうはずもない。実際プレスリリースを見た時は心が躍ったし、実機を見て、いっそうそのデザインの虜になった(オメガの広報画像は実機とそこまで変わらないように思うものの、やはり腕時計全体として実機を見ると、良さが直に伝わる)。

中央の明るいターコイズカラーから、徐々に暗くなり、外周はブラックに染められたグラデーション文字盤。グレーPVD加工によるインデックスやブラックのカレンダーディスク、ミニッツトラックの淡いターコイズカラーが調和して、他社のグラデーションカラー文字盤とは異なるキャラクターを確立している。ホワイトは蓄光塗料であるスーパールミノヴァのため、暗所での視認性も確保されている。ちなみにレビュー期間中にwebChronosのSNSにこのモデルをアップしたところ、読者から「ターコイズ1色にしなかったので、ビジネスシーンでも使えそう」というコメントをもらった。確かにブラックやグレーが使われることで、ターコイズというともすれば奇抜なカラーリングであるにもかかわらず、やわらかな印象となっている。
この文字盤が特別なのは、ただターコイズカラーが使われているというのではなく、徐々にブラックへとグラデーションさせられている点だ。ラッカーで表現されたこのグラデーションに不自然さはなく、かつ表面は歪みがまったくなくフラットで、オメガの文字盤製造の腕前が感じられる要素となっている。

オメガのグラデーションの妙は、2023年、「シーマスター」誕生75周年を記念して打ち出された“サマーブルー”エディションで、すでにご存じの読者もいるだろう。このサマーブルーエディションの出来栄えも見事なものであり、本作はこのエディションに続く快作と言える。ちなみにサマーブルーエディションでは防水性に由来した海の深度が文字盤で表現された。このターコイズカラーも、海からインスピレーションを得ているのだという。

文字盤を斜め下から見ると、インデックスの立体感がよく分かる。オメガのロゴも立体的。こういったパーツの立体感は、丁寧に面取りされていることと相まって、腕時計に高級感を出してくれる。
本作の文字盤はポリッシュされており、しかしツヤが強くなく、またシーマスター アクアテラによく見られるサンレイ仕上げが施されていないため、落ち着いた印象を与える。この印象には、グレーPVDによるインデックスや針、ブラックのカレンダーディスクも一役買っている。ちなみにこのグレーはかなり濃く、画像や実機を見た時はブラックかと思った。

立体的で十分な大きさの針・インデックスは判読性にも優れており、強い光源下でも見にくいと感じることはなかった。

腕時計のジェンダーレス化の最先端
以前、「シーマスター アクアテラ シェード」を着用レビューした(“良い腕時計”を所有する愉しみ。オメガ「シーマスター アクアテラ シェード 38mm」を着用レビュー)。この“シェード”は今回のレビューモデルと外装が共通している部分が多く、ケース径は同じ38mm。ブレスレットも、これまでシーマスター アクアテラではおなじみであった幅広のものより細かく、丸形のコマが連なったタイプとなっている。

コマが小さいとドレッシーに見せてくれる効果がある。ポリッシュ仕上げの面積が大きいので手元でキラキラと輝き、文字盤とともに、仕事中などでもついつい目を奪われてしまうディテールのひとつとなっている。
そのため本作のケース径は、女性で、かつ手首回り14.7cmの自分にとってはやや大きく、厚みも重量もそれなりにあるにもかかわらず、すこぶる装着感が良いということは予想できていた。そして今回も着用中、ほとんどストレスを感じなかった。

8コマ抜いた状態でも重量は120gであったため、最初のうちは重いと感じたものの、すぐに慣れた。一般的に自分自身の手首幅よりも大きく、厚みを持ったケースは、小径薄型ウォッチと比較して着用感は悪くなる。しかし本作、というかオメガの腕時計の多くは全長が短く(本作は44.9mm)、またヘッドが重くともブレスレットも重量を持たせることでバランスが取れているため、着け心地がよいのだ。こういった装着感が考えられた設計にも、「やっぱりオメガはすごいよ」と思わされる。なお、さらに以前、41mm径の「シーマスター ダイバー300M パリ2024」を着用したことがある。自分にとってはかなり大きいサイズのこのモデルも、快適に身に着けられたことを記しておく。

自動巻きムーブメントを搭載しているということもあり、ケースバックは厚みを持つ。そのため若干手首から浮いているが、手首回りのサイズにピッタリ合わせれば着用中にヘッドが振られるなどせず、ほとんど気にならなかった。
コマが小さいので、手首回りピッタリのサイズに合わせやすいことも、優れた装着感に寄与している。ちなみにブレスレットから外せるコマが結構あるのもミソ。私は着用時、8コマ外してもらったが、まだあと8コマ外せるようになっており、かなり手首の細いユーザーにも対応してくれるだろう。

このサイズに関して驚かされたのが、バックルに微調整機能が付加されていたということだ。特許を取得したコンフォートリリース調整機構だ。

バックルを開くと「L」「S」と印字されたパーツがあり、そのパーツのサイドに取り付けられたつまみを押してスライドさせる仕様。このスライド時にひっかかりはなく、さすがオメガ、パーツの加工精度が高い。
一見すると、普通のバックル。しかし実は、開いた板の部分に、スライド式に動くコンフォートリリース機構が搭載されており、工具なしで微調整を行うことが可能なのだ。微調整機構は手首がむくんでブレスレットがきつくなってきた時に少し緩める、など、便利な反面、搭載するとバックルが厚みを持ちやすくなる。しかしオメガはこの機構を、厚みや見た目を大きく変えずに備えているのだ。オメガウォッチの「装着」に関する実用性は、さらに高まったと言えるだろう。

このように、幅広い手首サイズのユーザーに寄り添った設計の本作は、“腕時計のジェンダーレス化”の最先端をいくように思う。

男性ユーザーが多い時計市場で、かつて女性向けのモデルというと小型なクォーツウォッチがシェアのほとんどを占めていた。「大きいサイズの機械式時計が好き」といった女性は、その選択肢の狭さに苦労したかもしれない。逆もまたしかりで、「小型なケースサイズの腕時計が欲しいけど、選択肢がレディースモデルになってしまう」といった経験をした男性もいるだろう。しかし近年、腕時計の世界にもジェンダーレス化の波が来ていると感じる。同じコレクションでケースサイズのバリエーションに幅を持たせたり、男女どちらも使いやすいデザインを採用したりといったブランドが出てきているのだ。

そんな中でオメガは、ただサイズを小型化したりバリエーションを増やしたりするにとどまらず、男女問わず心地よく身に着けられる設計の腕時計を製造している。オメガは特に「ユニセックス」とうたっているわけではないためこの意図のありなしは分からないものの、同ブランドの製品は間違いなく女性も男性も選択しやすい腕時計であり、ジェンダーレスの波においても、一歩先に進んでいると感じる。

搭載するムーブメントはCal.8800。パワーリザーブ約55時間と、現代においては決して長くはないものの実用的な範囲だ。精度はきちんと実測していないが、1日少し経過した時点で-1秒もズレていなかった。マスター クロノメーター認定のため、磁気帯びの心配もない。

分かっちゃいたけど、やっぱりすごい!
2025年1月にリリースされた、オメガの「シーマスター アクアテラ」ターコイズカラー文字盤を着用レビューした。

オメガのシーマスターは何度か着用させてもらっているし、これまで他の製品も多数見てきた。だから、このブランドの腕時計の完成度が高いことは理解しているつもりだ。しかし分かっちゃいても「やっぱりすごい!」と快哉を叫ばずにいられないほど、本作は独創的で、優美な文字盤を備えていた。

同時に、オメガの、多彩なバリエーションを用意することで幅広いユーザーのニーズに応える戦略も知ってはいたものの、一般的なメンズサイズのモデルであっても手首幅に大きく左右されない装着感を追求する姿勢は、近年の時計業界のジェンダーレス化の波において、最先端をいくことも本作によって気付かされた。

「男女問わずオススメです」。やや陳腐だけど実は結構難しいこの表現。シーマスター アクアテラなら、文句なしに使えるだろう。